- カスハラの定義や具体的な事例を理解することで、リスクを把握できる。
- 企業はカスハラ対策を講じることで、従業員のメンタルヘルスを守ることができる。
- 法的な義務化に基づく対策を進めることで、企業としての信頼性を高める。
- カスハラによる企業の損失を未然に防ぐために、社内教育の強化が重要。
- 具体的な対策として、相談窓口の設置やマニュアルの整備を進めるべき。
- カスハラ対策は従業員のモチベーション向上にも寄与し、生産性を向上させる。
義務化の背景と目的
企業が守るべき法律と基本方針を理解しよう
-
Point 01
カスハラ対策義務化の背景カスタマーハラスメントが深刻化する中で、企業には従業員を守る責任があります。顧客の要求が度を越えるケースが増え、その影響は業務に深刻なダメージを与えます。これに対応するため、対策義務の導入が進められています。 -
Point 02
対策義務化の目的カスハラの対策義務化は、企業が責任を持って従業員を保護するための手段です。これにより、従業員のメンタルヘルスを守るだけでなく、企業全体の生産性向上にも寄与します。取り組むことで、より良い職場環境が実現します。 -
Point 03
企業が遵守すべき法律と方針企業はカスハラ対策に関する法律を遵守し、具体的な基本方針を策定する必要があります。この方針には、明確なカスハラ対策の手順や社内教育の充実が含まれ、従業員が安心して働ける環境を整えることが求められます。

また、ハラスメントの事例を社内で共有し、こうした行動がどれほど業務に支障をきたすかを示すことで、従業員同士の意識を高めることも重要です。定期的に部門会議を開き、カスハラの事例を報告し合い、改善策を模索することにより、全員が主体的にカスハラ対策に取り組む姿勢を醸成することができます。
さらに、相談窓口の設置も有効です。従業員が気軽に相談できる窓口を設け、カスハラを受けた際に迅速に対応できる体制を整えることが求められます。相談内容は匿名でも受け付け、プライバシーを守りつつ、適切なアクションを迅速に講じることが重要です。これにより、従業員は自らの安全が侵害されていると感じた際に、安心して支援を求めることができるようになります。
加えて、外部の専門家と連携することも一つの戦略です。専門的な知見を持ったコンサルタントや弁護士と協力し、対策の立案や法律面のアドバイスを受けることで、より効果的な方策を打ち出すことが可能です。これにより、法的リスクを把握しつつ、企業の施設やサービスの充実を図ることができます。
最後に、企業文化の変革が不可欠です。カスハラを未然に防ぐためには、顧客視点だけではなく従業員の視点も重視する企業文化を築く必要があります。そのためには、従業員の意見や感情を尊重し、チーム内での協力体制を強化し合うことが必要です。こうした取り組みを通じて、社員が安心して働ける職場環境を提供し、ひいては顧客に対してもより良いサービスを提供できるようになります。
会社の対策として
カスタマーハラスメントに対する対策につきまして、 次年度以降に対策の法制化が予定されております。
1 労働施策総合推進法の改正 各会社に、カスタマーハラスメント防止の取組を義務付ける カスハラ対策法が
2025年6月11日に公布され 公布日から1年6か月以内(2026年以内)に施行が予定されています。 すでに東京都では「東京都・カスタマーハラスメント防止条例」が 2024年10月4日に制定され、2025年4月1日に施行されていますので
東京の基本指針が参考になると思われます。
参考URL(参考東京モデル) https://keiyaku-watch.jp/media/hourei/cushara-tokyo-202504/
● 会社の具体的な対策として
・労働者の相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備
・労働者の就業環境を害する当該顧客等、言動への対応の実効性を確保するために必要なその防止のための措置
・その他雇用管理上必要な措置
上記に加え、今回の改正では事業主の責務としてカスハラに関する労働者の理解や関心をより深める為、研修等の実施
や 国の実施する措置への協力を努力義務として定めています。
● カスハラ防止のための実務 セクハラやパワハラは基本的には会社内部で行われますので 、会社としては自社の従業員に
注意喚起しハラスメントの防止を 促せます。 カスハラについては、被害者は原則自社の従業員で、行為者は 顧客等、
会社以外の人間です。 よって、会社以外の人間に対して取れる対応に限界があります。
つまり、どんなに会社が対策をしてもハラスメントを受ける可能性があります。 そのため、カスハラ対策に関しては、 ① 会社の従業員ができるだけカスハラを受けないようにすること
② 実際に被害にあった場合にどう対処するか
上記①②を重点に考える必要があります。
● 雇用管理上の措置の具体例 自社の従業員がカスハラを受けた場合の対応が前提であるので 実際にカスハラが起こった
場合をあらかじめ想定しての準備や 実際に起こった場合にどう対処するかといったことに焦点を当て 対策を講じておきま
す。
① 方針の明確化
・自社のHPなどで公表するのが一般的
・カスハラの方針の目的、作成の理由
・カスハラの定義
・カスハラへの具体的な対応(社内・社外)
・顧客へのメッセージなど
② 周知・啓発 顧客等がカスハラをする場合、その原因が労働者側にある可能性もあります。そうでなくても、顧客が
そう感じたという場合もあります。つまり、研修等を通じることで、労働者側が注意していれば避けられたカスハラ
も 存在し得るわけです。 また顧客等によるカスハラの兆候が見え始めた時、つまり、初期対応について 初期対応に
ついて研修等を通じて、周知・啓発しておくことも重要といえます。
例えば、初期対応の具体例として、
① 1人で対応させないことや
② 顧客の「表に出ろ」などの、不当な命令に安易に従わないことなど また、カスハラかそうでないかのラインを
明確化し、それらを周知、啓発することも 重要となります。
◆ カスハラの周知、啓発において、研修等を行うべき内容
・カスハラを未然に防ぐための対応
・カスハラに対する初期対応 → 実際にカスハラが起こった場合の対応の流れを明確化しておく
・カスハラの基準・正当なクレームとの違い → カスハラか「正当なクレーム」か明確にしておく
・カスハラの相談窓口 → 窓口を設置したことへの従業員への周知
・上司や担当者に対する研修 → カスハラ対応後は再発防止を目的としたヒアリング等を自社の従業員に対して行え
る体制 但し、被害を受けた従業員へのケア等の実施(受けた直後は心理的な配慮
を優先する事など)
・他社の従業員に対するカスハラの禁止 → 就業規則の整備など(カスハラの性質や法律の趣旨を踏まえ、カスハラを 受けた場合にとるべき行動や、他で自社の社員がカスハラを起こした
場合に懲戒処分など)
カスハラ対策に関する相談や質問があれば、ぜひお問い合わせください。組織が適切な対策を講じることができるように専門的なアドバイスを提供いたします。カスタマーハラスメントは、近年ますます注目される問題であり、企業にとっても無視できないリスクとなっています。
企業の特性や業種に応じたカスハラ対策の戦略を策定し、具体的な実施方法を提案しています。カスハラが発生した際の対処法や、従業員が安心して働ける環境を整えるためのシステム作りなど、企業が抱えるさまざまな課題に対応していきます。これにより、ビジネスの円滑な運営を維持するだけでなく、従業員のメンタルヘルスや企業のブランドイメージを守ることにもつながります。
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